Peel offアイロンワッペンを上手に剥がすポイント

お気に入りの洋服にワンポイントとして貼られているアイロンワッペンですが、「デザインを変えたい」「子どもが成長して使わなくなった」など、剥がしたくなる場面も少なくありません。
とはいえ、貼り付けられたワッペンを無理に剥がすと、生地を傷めたり接着剤の跡が残ってしまったりすることがあります。

そこで今回は、ワッペンを上手に剥がすためのコツを分かりやすくご紹介します。

ワッペンを剥がす前に確認すべきこと

ワッペンを剥がす際には、事前に確認しておくべきポイントがあります。
これを怠ると、衣類にダメージを与えてしまったり、ワッペンがきれいに剥がれなかったりする原因となるので注意しましょう。

衣類の素材

衣類の素材

最初にチェックすべきなのは、衣類の素材です。ワッペンが貼られている生地が熱に弱い素材の場合、アイロンの高温に耐えられず、生地が溶けてしまう恐れがあります。
綿や麻などの天然素材は比較的耐熱性がありますが、念のため洗濯表示タグでアイロン使用が可能かどうかを確認しましょう。

ワッペンの種類

ワッペンの種類の確認も重要です。アイロンで接着されたものと、縫い付けと併用されているものでは剥がし方が異なります。
完全に接着剤だけで固定されているワッペンであれば、熱で柔らかくしてから剥がすことが可能ですが、糸でしっかり縫い込まれている場合は、糸を切る作業も加わります。
まずはワッペンの端を指やピンセットで軽くつまんでみて、接着だけなのか、縫い付けもあるのかを確認してください。

アイロンでワッペンを剥がす基本の流れ

1.ワッペンの上に「あて布」を置いて準備

まずは、ワッペンの上に「あて布」を置きます。直接アイロンを当てるとワッペンが焦げたり溶けたりすることがあるので、必ずあて布を使うのがポイントです。あて布として使う素材は熱に強い綿でできたものがおすすめです。

2.アイロンをゆっくり優しく押し当てる

次にアイロンの温度を中温〜高温に設定しましょう。アイロンが温まったらゆっくりと優しく押し当てます。
10~20秒程度、ワッペン全体に均等に熱が伝わるように動かしながら押し当て、接着剤を柔らかくしていきます。強く押し付けたり、当てながら滑らせたりすると剥がしにくくなってしまう場合もあるため注意しましょう。

3.ワッペンを端からそっと剥がしていく

十分に熱したあとは、冷めないうちにワッペンの端からそっと持ち上げて剥がしていきます。ピンセットや爪楊枝を使うと細かい作業がしやすくなります。火傷する恐れがあるので絶対に素手で触らないようにしてください。

4.一度で剥がれないときは温めなおす

もしも一度で剥がれない場合は、再度あて布を置いてアイロンで温めなおすと、よりスムーズに剥がせます。焦らず少しずつ剥がすことが成功のコツです。無理に引っ張ると生地が傷む恐れがあるので注意しましょう。

5.のりが残ってしまったときのポイント

ワッペンを剥がしたあとにのりが残っていることがあります。この場合は何度かアイロンを当てることでのりが溶けて剥がれやすくなります。アイロンのスチーム機能を使うとよりきれいに取ることができますが、ない場合はあて布を少し湿らせてからアイロンをかけてみましょう。
それでも剥がれないときは、薬局などで販売されている消毒用エタノールを使うと取れる場合があります。エタノールをつけた綿棒を、のりがついている部分に軽くこすることできれいに剥がせますが、強くこすり過ぎたり、他の部分にエタノールをつけたりしないよう注意してください。

ドライヤーで温めて剥がす方法も

ドライヤーで温めて剥がす方法も

アイロンがない場合は、ドライヤーを使うという方法もあります。
やり方は簡単で、温風モードにして、ワッペン部分に10〜20秒程度しっかりと風を当てて温めます。少し離して当てるようにしましょう。

柔らかくなったら、ピンセットや爪楊枝を使って端からゆっくり剥がしていきます。アイロンと同様に、火傷する恐れがあるので素手で触るのは避けてください。

焦らずゆっくりと作業を進めよう!

ワッペンの剥がし作業は、ちょっとした準備とコツを押さえることで、驚くほどスムーズに行えます。お気に入りのアイテムを長く使うためにも、丁寧に作業を進めましょう。
剥がしたワッペンを再利用する楽しみも、リメイクの一環としてぜひ取り入れてみてくださいね。